死亡通知とは故人と親交が深かった方々にいち早く訃報をお知らせするものです。「はがき」や「封筒付きカード」などの書面で郵送します。
葬儀の前に出すか、後に出すかで通知状の目的と内容が変わってきます。
1. 葬儀の前に出す
誰がいつ亡くなり、その葬儀の日時・場所を伝える死亡通知
葬儀の前に出す通知状は、葬儀に参列してもらいたい人に葬儀の日時や場所を伝えるためのものです。一般的には、親族や友人への連絡は、電話で行うことが多いため、葬儀の事前連絡を郵送ですることはあまりありません。
葬儀の前に出すものは、社葬などが行われる際に会社関係や取引先などに詳細を郵送でお知らせすることに使用されます。
2. 葬儀の後に出す
葬儀の後に出す死亡通知は、誰がいつ亡くなったのか、また葬儀を無事終えたこと、そして故人に代わって生前お世話になったお礼を伝える挨拶状です。
家族や近親者のみで葬儀を執り行った場合は、このような形で訃報を伝えることが多くなっています。簡潔に内容を記し、できるだけ早く送るようにします。また葬儀後に亡くなったことをお知らせし、連絡が遅くなってしまったことをお詫びします。
また年末が近い頃であれば死亡通知を、喪中はがき(年賀状の欠礼はがき)でお知らせするという形でも問題ありません。
▊ここでは主に葬儀後に出す「死亡通知」に関する内容をご紹介します。
見本は死亡通知AC04になります。
こちらからご注文いただけます。
・喪主(発信者)との続柄、故人の氏名
死亡通知は最初に、差出人と故人との間柄が分かるように明記します。「父」や「母」のような書き出しとなります。家族が喪主になる場合には、同姓なので故人の「名」だけでも構いません。姓の異なる喪主の場合は故人のフルネーム「姓と名」を書きます。
また氏名の最後には「儀」と記入します。儀は「〜について」「〜に関して」という身内に対して用いる謙譲表現です。
・死亡日、年齢、死亡理由
死亡日や年齢は漢数字で表記します。死亡理由などについては必須ではありません。
・葬儀後の通知となったこと
死去のお知らせが遅くなったことについてお詫びを記します。
・葬儀のご報告
葬儀、七七日法要、納骨法要などご報告
・生前のご厚情に対するお礼
故人に代わり生前のお礼を申し上げます
・発信年月日
葬儀や法要を行った日ではなく死亡通知状を出す年月を記します。
「○年○月」のように表記します。
・喪主(又は発信者)の氏名と住所
喪主(又は発信者)の氏名と住所を記します。受け取った方が連絡を取ることもあるため、連絡先は必ず記載するようにします。
・故人との続柄、または「喪主」
「喪主」や「妻」、「長男」など故人との関係
例えば、はじめに「夫 ○○」とすれば、必然的に差出人が「妻」とわかりますのでこの場合は必須ではありません。
・頭語や結語、時候の挨拶は不要
頭語(謹啓、拝啓など)や結語(謹白、敬具など)や時候の挨拶は不要です。本題に直ぐに入るのがマナーです。また感情表現なども控えます。
・句読点は付けず、行頭を揃える
挨拶状や招待状などには句読点「、」「。」は使いません。また行頭は揃えて表記することが慣例となっています。
・葬儀日程の案内を伝えなかった理由とお詫び
近年は故人の希望などにより親族のみで見送る家族葬が増えています。故人と親しかった友人からすれば知らぬ間に葬儀を終えていた。ということになります。後で知った事で気を悪くされないようにその理由をしっかりと記し、改めて故人へのご厚情に対してお礼を述べましょう。
・添え書き
香典や供物などを辞退したいという場合、その旨も死亡通知に記しておきましょう。
葬儀の前に葬儀の日時・場所などをお知らせする死亡通知はできる限り迅速に郵送するようにしましょう。
葬儀の後に出す死亡通知状は、一般的には初七日の頃とされていますが、それを過ぎてしまってもできるだけ早く出すようにしましょう。
死亡通知は故人がなくなったことを、故人と関係があった方(同居していない家族・近親者・知人・友人・仕事関係者など)に知らせる目的で送ります。差出人は喪主など代表者の名前で出します。
喪中欠礼は差出人の近親者に1年以内に不幸があり、喪に服していて慶事を避け「その年の年賀状は出しません」という事を、差出人の関係者に知らせる目的で送ります。差出人名は差出人本人の名前(又は夫婦連名)で記します。