弔電に対するお礼状
葬儀で弔電をいただいた方へのお礼状はどうすれば良いのか。
弔電へのお礼状を送りたいと考えている方にむけて、今回はお礼状を出すタイミングやマナー、例文などの基本的な内容についてまとめてみました。
以下の項目について解説します。
- 弔電のお礼状を出すタイミングについて
- お礼状の形式は「ハガキ・手紙」どちらがいいのか
- 文面のマナーについて
- 文面の内容について
- 挨拶状の例文
- 弔電に対するお礼状まとめ
- その他の法事用挨拶状について
【弔電のお礼状を出すタイミング】
葬儀後に弔電を頂いた方には、受け取ったことに対する感謝の気持ちと、滞りなく葬儀が執り行われたというご報告をなるべく早くお届けするようにしましょう。出来れば葬儀後1週間を目安に、遅くても四十九日までには送るようにしましょう。
【お礼状の形式は「ハガキ・手紙」どちらがいいのか】
弔電のお礼状として、お礼状の形式は、ハガキ形式や封筒付きのカードなどいくつかの種類があります。
もっともよく選ばれるのはハガキタイプのものです。法事用の絵柄が入ったものが多く利用されますが、ネズミ枠の入った私製ハガキや官製ハガキを利用することもできます。
また故人にとってお世話になった師や上司、大切な関係性であった方など丁寧な挨拶状をお送りしたい場合は、封筒付きのカードを使用します。用紙はケント紙が一般的ですがより高級な大礼紙という最高級用紙を使用することもできます。
【文面のマナーについて】
挨拶状の基本的なマナー頭語、結語については表記しますが、時候の挨拶は省きます。
句読点や忌み言葉は使わないようにします。
忌み言葉とは
• いよいよ・ますます・再び・再三
など重ね言葉(「不幸を重ねる」と解釈できる言葉)
• 数字の四と九・とんでもないこと・浮かばれない
など不吉とされている言葉
【文面の内容について】
故人に代わり弔電を頂いたことへの感謝の気持ちを伝える。
葬儀を無事に終えたことをお知らせする。
生前お世話になったことへの感謝をお伝えする。ご厚誼(大変親しいつきあい)やご厚情(心からの親切)ご芳情(思いやりの心)への感謝。
本来はお伺いして直接お礼をお伝えすることが礼儀ですが、略儀ながら文面にてお礼を申し上げる旨。
以上が挨拶状でお伝えしたい内容です。
【挨拶状の例文】
例文1
謹啓 亡母 ○○儀 葬儀に際しましては ご多用中にも関わらずご鄭重な弔電を賜り厚く御礼申し上げます
おかげさまで葬儀も滞りなく済みましたことをご報告いたしますお心遣いに感謝申し上げますとともに 生前のご厚情に心よりお礼申し上げます
早速拝趨の上 ご挨拶申し上げるべきところではございますが略儀ながら書中をもちまして謹んでお礼申し上げます
例文2
拝啓 亡父 ○○儀 葬儀に際しましては ご多用中にも関わらずご丁寧な弔電をいただき ありがとうございました
お心遣いに励まされ おかげさまで滞りなく葬儀を執り行うことができました
ここに生前のご厚情に感謝いたしますとともに 今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
本来ならお伺いしてお礼を申し上げたいところではございますが 略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬 具
例文3 (法人宛)
謹啓 皆さま方におかれましてはご清祥のことと存じます
このたびは 亡父 ○○の葬儀に際しご鄭重な弔電を賜り ご芳情のほど有難く厚く御礼申し上げます
おかげさまで葬儀も滞りなく済みましたことをご報告いたします略儀ながら書中をもちまして謹んでお礼申し上げます
謹 白
【弔電に対するお礼状まとめ】
- 弔電のお礼状を出すタイミングは葬儀後1週間を目安にして
- お礼状の形式は最も良く利用されるのはハガキタイプですが、より丁寧な形は封筒付きのカード。
- 文面のマナーについては、頭語 結語を表記する。時候の挨拶は省く。句読点や忌み言葉は使わない。
- 文面の内容については、弔電のお礼、葬儀が無事に終わったご報告、生前お世話になった感謝、ご挨拶が略儀となること。
- 挨拶状の例文(例文1,例文2,例文3)
- その他の法事用挨拶状について
【その他の法事用挨拶状】
・亡くなったことをお知らせする「死亡通知」
・通夜や葬儀の弔問に来られた人には「会葬礼状」
・御供花、お供物をいただいた方へ「弔電へのお礼状」「御供花への礼状」「お供物への礼状」
・四十九日法要、周年法要開催のお知らせ「四十九日法要、周年法要ご案内状」
・御香典を頂いた方へ、四十九日法要後に「四十九日法要のお礼状・喪明けのお礼状」
・年末にお知らせ「喪中欠礼」
・喪中で年賀状が届いたら「寒中見舞い」
・偲ぶ会 お別れの会の開催のお知らせ「偲ぶ会、お別れの会開催案内状」